スタッフ・キャストによるイスラエル・パレスチナ滞在記

2011年4月アーカイブ

パレスチナでの土曜日

palas1.JPG

パレスチナの西岸地区、トルカレムの郊外の村からの写真です。
日本人のパレスチナのイメージってどんなとこでしょう?
多分、もっとゴミゴミしていて、砂漠のような場所という印象があるのでは?
私も、結構そんな印象を持っていました。

でも、映画のロケ地に使われたトルカレムとその周辺は、
山や丘があり、緑豊かで、豊潤な土地です。
監督の住んでいたイタリア、トスカーナのような場所なのです。
映画の中では、随所にその美しい景色が現れます。

撮影の空き日に、そんな豊かな場所に住むパレスチナ人の家族を訪れました。

palas2.JPG

ここには、写っていませんが、
ご主人が映画に対して、色々と協力してくださった方です。
その方と家での土曜日のお昼です。

palas3.jpg

料理は、テラーウィ家のものより、ちょっと味付けが濃い気がしました。
でも、手間ひまかけて作ってくれた料理は、とても感動的!

家には、多くの自家製ハーブや野菜などを栽培されていて、
なんか話が詰まるたびに色々なハーブを摘んできては、
見せたり、食べさせてくれたりしていました。
パレスチナ側では、何が起こるか分からないので、裕福な家庭は、
非常食として野菜や家畜を家にたくさん持っているんだそうです。

でも、そんな緊迫感は、感じられないくらい
のんびりした時間が流れていたのを覚えています。

土曜の昼は、みんなで食事!

hiruhiru.JPG

イスラエルでは、土曜が休み。
私たちが滞在していた町は、イスラム教徒の町なので、
イスラム教本来なら木金と休むのが正しいのでしょうが、
ま、当然、行政にあわせてみんな金土と休んでいるわけです。

だから、みんな休みとなる土曜日は、家族が集まって朝から料理を作ります。
普段よりも手間のかかった本格的なパレスチナの料理です!
上の写真は、ある土曜日の様子。料理にはしゃいでいるのが奥にいる私。

こうした家庭料理は、基本的にレストランにありません。
だいたいレストランは、メゼ色々と肉と相場が決まっています。
メゼは、作り置きできるし、肉は、焼けばいいわけですからね。
でも、家庭料理にあるシチューや炊き込みご飯などは、手間がかかるためか
レストランで見かけたことがない。

dwali.JPG
hiruuma.JPG
moroheiya.JPG
nikuu.JPG

こうした料理というのは、
何代も家族が伝えてきた伝統のレシピがあるんだと思います。
もちろん料理の得意な人、そうでない人などもいるわけで、
家族の中でもそんな情報は、行き交います。
「明日の土曜は、XXさん家で食事があるから、絶対行かなきゃ!」
そんな話が出てきたりするので、そんな時は、
多くの親族縁者がXX家に行くわけです。

主演のアクラムは、テラーウィという家系なのですが、
その親族には、多くの料理の腕の立つものがました。
そんなテラーウィ家の料理を映画のオープニングで見ることが出来ます。
スバル購入のパーティーに映っている多くの料理は、業者ではなく、
アクラムの本当の家族達が心を込めて作った家庭料理なのです!

カフェでの朝食

asameshi0.JPG

写真は、スタッフ達が入り浸っていたタイベの町の入り口付近にあるカフェ。
(左は、主演のアクラム、右は、お世話になったスタッフのアボアダハム)
みんなよくここで朝飯食べたり、コーヒー飲んだりしていました。
実に楽しい思い出がいっぱいのカフェです。

で、見慣れない料理が二品手前にあるかと思いますが、その拡大が下の写真。

asameshi3.JPG
asameshi4.JPG

一枚目が、シャクシューカという卵にトマトをあえて作る、
とてもポピュラーな料理。多分、主に朝食に食べるものだと思います。
二枚目は、焼きハルミチーズと思われます。中東からギリシャにかけて、
よく食べるチーズ。塩気が効いてて美味しいんです!

この二品、日本では、ないだろうなあと思っていましたが、
東京と西川口にある2つのパレスチナ料理店で、一品づつメニューに発見!
「懐かしい〜!」と故郷の料理に出会ったかのような錯覚に落ち入りました。
それくらい、この二つの料理を食べたんだなあと、しみじみ思いました。

ま、厳密には、日本のお店のものは、微妙に違いましたが、
郷愁をそそるには、充分すぎる味でした!

私もお世話になっている「e-food」のレストランサーチで
検索してみてください。パレスチナ料理のお店を検索出来ます。

さて、他にもこんな朝定食のようなものもありました。
こちらも、フムスの載っている定番のような朝定ですね。
見るからにヘルシー!もっと日本で、中東料理が流行って欲しいなあ。。。
明日は、みんなで食べる昼飯について書いてみます!

asameshi1.JPG
asameshi2.JPG

エルサレムの日本食

sushitei.JPG

上の写真は、エルサレムの高級日本料理店の寿司定食です!
寿司にご飯がついてくるんですね。なるほど〜!定食ですね。。。

ま、そんなノリのお店が多いと思ってください。イスラエルの日本食。
続いて、ラーメンが次の写真。

ramen.JPG

写真でだいたい味が想像出来るでしょ?入れ物がシチューとか入れるもの。
スープも見るからに薄そうですが、味は、もっとショッキングですよ。(笑)
映画の中で、ラーメンをすするシーンがあります。
あれは、日本からもってきたインスタントラーメンを
プロデューサーが作ったものです。向こうの食材では、
美味しそうなラーメンを作るのは、無理だったので。。。

色々なものを食べましたが、基本的な味は、テリヤキの味です。
おそらくシェフは、テリヤキの味だけは、しっかりマスターしたんでしょう。
後に、お店の人に聞いたら、1、2年日本で修行したタイ人のシェフでした。
続いて焼きそばです。

yakisoba.JPG

多分、日本人でこれを焼きそばと言う人は、いないと思います。
そんなオーラが写真からも見てとれませんか?
上にもられているのは、豚肉?言え言え、ここは、エルサレム。
ユダヤ教とイスラム教の聖地ですよ!豚は、どちらの宗教も食べません!!
で、変わりにもってあるものは、鮭です。さすがです、イスラエル!
他のおかず的な料理も、なぜか鮭がやたらと素材として入ってました。

この国で日本食は、あまりおすすめしませんという個人的な日記でした。
向こうに行ったら美味しいものがたくさんあるので、是非そちらを!
口直しに、私の大好きなフムスの牛肉盛りの写真をゴランください。

homubeef.JPG

イスラエルの寿司

sushi1.JPG

世界のスタンダード料理になりつつある「寿司」。
ここ、イスラエルでも当たり前のように存在します。

映画「ピンクスバル」の中でも寿司屋が重要なシーンとして出てきますが、
これは、撮影に協力してくださったテルアビブにあるSUSHIDOというお店。
実は、私もエキストラでこのテーブルのお客として本編に出演してます!
赤い服は、おなじみの監督さんです。演出してます。

映画では、川田希さん演じるサクラが寿司屋で働いている設定でしたが、
実際には、ほとんど日本人の姿を見ることはありませんでした。
働いているのは、日本で1、2年修行したというタイ人やフィリピン人。
なので、日本人からするとちとげんなりな日本食に出会うことに。

でも、このお店は、テルアビブの(表参道的な)一等地というだけあって、
味は、なかなかでした。といってもカリフォルニア的なお寿司として。
こういう寿司は、割り切って食べると悪くないもんですよ。

ゆるせないのは、そのげんなりな日本食もどき。。。
明日は、それについて話します!

sushi2.JPG
sushi4.JPG

世界的に有名な「ファラフェル」

falafel.JPG

orizume.jpg

フムスに並ぶ代表的料理と言えば「ファラフェル」です。
欧米では、普通に屋台などでも売られており、中東料理の定番がこれです。
日本=寿司、中東=ファラフェルくらい、世界的に知られている料理なので、
日本でまだあまり知られていないのが、不思議なくらいです。

ファラフェルとは、ひよこ豆のコロッケ。
つまり原料は、フムスと一緒。そのファラフェルをピタパンに挟んで、
野菜やタヒーニなどのソースをかけて食べます。簡単な屋台料理ですね。
トルコ屋台のドネルケバブサンドの肉の変わりに、
このコロッケが3個前後入ったものがファラフェルサンドになります。
映画のスタッフも、気軽に食べられる料理として何度もお世話になりました。

写真のファラフェルは、ハイファという港町にある有名なお店。
映画の助監督に言わせるとイスラエルで一番美味しいお店なんだとか。
でも、これは、どうもいつもの慣用句らしく、どの店もハイファで一番とか、
イスラエルで一番だとか、果ては中東で一番だとか、
そんな風に紹介されました。あまり味に大差は、なかった気がします。。。

東京でもイスラエル料理やエジプト料理(ただしエジプト版はソラマメを使用)
のお店でこのファラフェル食べることが出来ます。是非、お試しを!

フムスで激怒!そしてクビ?

catering.jpg


cat01.JPG


一度、撮影のケータリングでこんなことがありました。

それは、撮影初期のころで、ケータリングも手探りの頃。


ユダヤ人の撮影助手さんが仕事の作業で、お昼ご飯に遅れたことがありました。

メインの料理や他の料理は、まだちゃんとあったのですが、

食事には、かかせないフムスがすでに売り切れだったのです!


「遅くまで仕事したのに、フムスがないとは、どういうことだ〜!」


と怒り狂っていたそうです。私もちょっと離れていたのですが、

あの怒声はなんだ!?と疑問に思っていたらそういうことだと。

それ以後、フムスが足りなくなる状況は、改善されました。

でも、さすがにそんな態度もあって、彼は数日後にクビになりました。

もちろん撮影で他に至らないことが結構あったからなんですけどね。


でも、それくらい彼らにとってフムスは、

重要な料理ということを肌で感じた出来事でした。

日本人にとって米の飯くらいの勢いなのかもしれないです。


上の写真は、ケータリングの様子。日本の撮影現場では、主に弁当ですが、

海外では、こうした暖かい料理をださないと皆怒ります。(笑)

下の写真は、その一食分です。一番下は、その罪なフムスの一例。


cat2.jpg

cat4.JPG

beautyhoum.jpg

メゼの王様

homumori.JPG

さて、そんなメゼの中でも必要不可欠な一品がフムス!
晩餐会のような場所では、メゼの一品でしかないフムスですが、
朝食などでは、メインディッシュとして出てきます。
写真は、主演のアクラムの家で朝ご飯を準備している様子。

映画のロケーション場所タイベには、フムス専門店が何軒もありました。
丁度、日本で言うところのお豆腐屋さんのような感じです。
ただ、日本におけるお豆腐よりも、
パレスチナにおけるフムスは、はるかに重要!
何せ朝昼晩と形を変えて、ほぼ毎日出てくるんですから。

そんなパレスチナ人やユダヤ人にとってかかせないフムス。
次回は、現場で起こった信じられないフムスの話をします。

※フムスとは、ひよこ豆とタヒーニ(ゴマペースト)などを
ミックスしてペーストにしたもの。中東やトルコなどで見られる。
下の写真は、ひよこ豆フムスとレバーフムス。
肉と組み合わせると夕食の一品料理にもなる。

homushiyoko.JPG
homuliver.JPG


パレスチナ/イスラエルって何食べるの?

baku1.JPG

この写真は、映画の撮影最終日の後、
スタッフみんなで打ち上げをやっている様子です。
この料理の数は、尋常じゃないと思うかもしれませんが、
これが大勢で食べる時の料理の数なんです!

とにかく野菜やペースト系の料理が前菜でガンガン出てきます。
丁度、韓国料理の前菜を思い描いていただくと想像しやすいかも。
向こうでは、こうした前菜をメゼとかメッゼとかいいます。
いったいどんな料理なのか?

そんなことを現場の写真を交えて公開していく予定です!
ちなみに一番手前でガツガツしているのが監督さんです。

PinkSUBARU食日記スタート!

はじめまして!私、PinkSUBARUで
メーキング映像を担当していた比呂啓と申します。
これから、何回かに渡って映画の舞台での
食に関する話題を呟いていきますので、今後よろしくお願いします!