スタッフ・キャストによるイスラエル・パレスチナ滞在記

2011年9月アーカイブ

ピンクスバル in Italia

ピンクスバルがイタリアで9月2日から上映されました。

その折にローマでマスコミ試写、トリノで初日舞台挨拶に行き、おまけに南部プーリアのサレント国際映画祭

にも呼ばれアドリア海とリゾートのプールで浮いてきました。

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この映画はイスラエル、パレスチナで撮影されましたが脚本が練られたのはイタリア

メインプロダクションもイタリアなので古里です。

ローマでの試写会では久しぶりにイタリアピンクスバルチームが集まりました。

主演のアクラム、脚本のジュリアーナ、プロデューサーのマリオ宮川、宮川秀之氏。

多くのマスコミも集まり、また日本とは違った質問も飛び交いとても有意義でした。

日本では「なにが一番大変でした?」など裏話をよく聞かれますが、イタリアではその手の質問はあまり聞かれません。

作品の内容や意味を彼らなりの解釈を入れた上での質問がほとんど。質問としてこれらが理にかなってると実感。

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日は変わってトリノ。

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Torino Luxという80年の歴史ある映画館、最近リノベーションが終わって大理石がピッカピカ。

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となりでやっていたニコラスケイジの映画より倍の動員数でなかなかの盛況ぶり。

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イタリア人のお客さんはとてもせっかちでエンドロールを見ない。

映画のラスト近く、エピローグに入る手前の長い暗転で何人か立ち上がった。エピローグが始まると立ちながらあれっ?

と立ったままで見る、エピローグのドンデン返しでワハハと笑ってくれて、そんな反応も面白い。

「やはり映画は映画館!大きい画面でよい音」と言われるけれど、

他人とその世界を一緒に同じ空間で共有することが一番の楽しみだと思う。


映画館を出ると正面で大理石の滑りを利用して人々がタンゴを楽しんでいました。

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トリノからビューンと飛行機でイタリア南部、プーリア州のサレント国際映画祭へ

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広大な土地に六年かけて作られた巨大リゾート内での映画祭。

すごい所だよ、と聞いてはいたが実際にいって驚いた。

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イタリア語でトゥーフォと言われるこの地方の石灰石で作られた町のような五つ星ホテル。

全部ハリボテじゃなく部屋になってる。フェイキーだけどフェイクじゃない。

100年後とかどうなってるんだろう?

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映画祭はお客さんの人種がバラバラで面白かった。

映画の中で車が擬人化するシーンとタイトルのピンクの意味を絡めたとても

鋭い質問を受け、答えている時に自分の中で新しい発見があった。

映画はお客さんの中に入ってもう一度監督に戻ってくる生き物だ。

僕の手を離れたときはベイビーで見る人の中で大人になる。

この経験を感じられる質問、感想はいつも大切にしたい。


イタリア南部には500才レベルのオリーブの木が沢山ある。

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僕の住んでいたトスカーナにはこのての巨大オリーブは余りない。

でもイスラエル、パレスチナにはこのサイズのオリーブが多かった、乾燥して水が少ないが土には鉄分が多く

たくましく育つトマトと同じ理由なのだろうか?

人間は500年生きられなくとも、良き映画は500年生きる事ができる。

このオリーブの木の様にたくましい映画を作ってゆきたい。